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2010/11/16
チュ-害シリーズ 鼠と疾病(3)サルモネラ中毒

1936年(昭和11年)浜松の第一中学校の運動会に提供された、大福餅(63,000個)により学校関係者、2,201名にサルモネラ中毒が発生、死者44名を出した。

 また、同じ餅を食べた陸軍の兵士にも43名の食中毒者(死者なし)が発生した。浜松の大福餅事件として有名である。原因菌はサルモネラ菌の中でも毒性の強い、ゲルトネル菌(S.enteritidis)であった。下水溝よりドブネズミが侵入し、製造中の飴が鼠の小便により汚染されたのが原因である。それ以後、鼠はサルモネラの保菌者の代表として警戒されてきた。1967年頃、神戸のあるホテルで大規模なサルモネラによる食中毒があった。原因は鼠と考えられ徹底的に調査されたが、ホテルは衛生的に管理され、鼠の生息もなく、サルモネラ菌の侵入経路不明のまま約1ヶ月経過した。最後にホテルの冷蔵庫の中のアメリカにより輸入された肉の表面を削りとって、調べた所、中毒菌と同じサルモネラ菌が大量に発見された。当時、アメリカとの関係も考えられ、原因不明のままかたずけられた。その後、食肉に対する検査が盛んに行われ、和牛の肉にはサルモネラ菌は殆どないが、アメリカ産の輸入肉にはサルモネラ菌が多いことも分かった。

 また、卵と鶏肉や豚肉にもサルモネラ菌が多く、必ず熱をかけることが強調された。その後、鼠のサルモネラ菌保有率は減り続け、便中のサルモネラ菌の保有率は0.2%をきっているという。その反面、人間の大便中のサルモネラ菌の保有は0.2%を超えるものがあり、鼠よりサルモネラ菌は多いとのことである。鼠といえばサルモネラ菌という疑いは日本では崩れさった。そのかわりゴキブリ類のサルモネラ菌保有が問題になっている。

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